top of page

BLOG 

sax
KenichiFujiwara 

藤原健壱 since2015

Featured Posts

ree

画像はMC Gregory, Soloist table stamped


ブラス楽器は音色にはっきりした好みを持った方が多いですね。音色だけでなくリズム、ピッチ等自分のイメージ通りに楽器をオペレートするには質と量を考えた練習、、、


でも、練習と併行して楽器のセッティング / 組み合わせを意識することも早道のひとつだと思います。


「本物の鳴りを知っている」と、良い音のイメージが出来上がるので、後にどのようなメーカーの楽器を吹いても、より原点に近いサウンドを出せます。



【ジャズサックス・アルトの典型的な組み合わせ例】


●楽器 Selmer MarkⅥ

・マウスピース New York Meyer 5M


テクニカル、音量、芸術面のどれもクリヤーできる組み合わせ。

vintageマウスピースのNew York Meyerはリッチに良く鳴るだけでなく芸術的な色気があります。現行マウスピースで鳴りと芸術性の両立の面でこれを超えるものはありません。


・ケニーギャレット氏はマークⅥにSelmer soloist table stampedの組み合わせなので、マークⅥのエッジが少しおさえられていますね。


●楽器 Conn

・マウスピース Brilhart トナリン

より音量と存在感が出せる組み合わせ。

芸術的な鳴りも両立。ただし運指はかなり慣れが必要。

リーコニッツも普段はセルマーでしたが、アートペッパーとの録音はConnを使用。



●楽器 Selmer super balanced action(sba)

・マウスピースは

Selmer soloist table stamped

またはMCグレゴリー


スイートで色気があり、ヨーロピアンな繊細さが好きな方に最適。

・sbaは音の密度があり、手元の楽器を深く鳴らす、という感覚。MarkⅥは音を飛ばす、という感覚、コンセプトの異なる楽器です。



●他にスイートな楽器といえばブッシャーがあります。swing styleの方でこの楽器に惚れ込んでおられる知人もいます。




ところで、////////////


これらは、現在はなかなか手に入りにくく、市場では高価です、、


そこで、音色に1番影響が大きいのは

リードの次にマウスピースですので、


楽器本体を現行品でいく場合、


●マウスピースだけでもNew York MeyerかSelmer soloist table stampedを使うことでかなりいい感じになります。


ただこれも、二つとも偽物も出回っていますし、削られていて本来の鳴りが無かったりするので、慣れた方にアドバイスや、できれば同行してもらえればいいですね。



●さらにしかし、ビンテージのマウスピースピースも、高騰気味、、、



楽器もマウスピースも、現行品で行く場合の組み合わせ例です


→楽器が重め(現行セルマーシリーズⅡ、レファレンスなど)の場合はマウスピース現行メイヤー系をあてると、ラウドな音でテクニカルな追求にも最適


→楽器が軽め(セルマーシリーズⅢ、アンティグアなど)の場合はマウスピース現行ソリストやS80系をあてると、ウエスト・コーストなフィールに最適



●さらに、掘り下げると、、リガチャーも現行のマウスピースの能力を引き出してくれます。


フランソワルイやエコーブラス、ブルズアイ、バンドレンを使うことが多いのですが、どれも現行品のマウスピースでかなりいいフィールで吹けます。吹奏楽の生徒さんで多いBGトラディションも好みが合えばすぐれたリガチャーだと思います。







マウスピース、楽器本体、リード等々、、組み合わせは無限ですが、、最近思うこととして、、、

音色のざっくりな要素としては2つ ・ブライトでエッジの立った要素。 ・その逆のダークで丸みのある要素。 そしてこのブライトな要素とダークな要素の配合を考えるとおもしろいです。配合とは、科学的には「倍音」の要素の比率のことですね。 ・倍音‐Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%8D%E9%9F%B3

学術的なことは抜きにして、実際にこの相反する「ブライトとダーク」な比率を産み出す組み合わせはいろいろありますね。

楽器本体がブライトな鳴りのもので、出音をもう少しダークにしたい場合、マウスピースを、(入手しやすいものとして)SelmerS80などのダークで丸みのあるもので組合わす。これだけでも「ブライトとダーク」の配合が変わりますね。

テイク・ファイブで名をはせたポール・デズモンドPaul Desmond、、、かれの使用していたマウスピースは(同じ型の同じ年代のものをわたしも時々使用しますが)かなりブライトな鳴りです。しかし、かれの吹くときの口の形は、thin lipといって(スタンゲッツStan Getzももっと顕著ですが)下唇をあまり前にださない分リードとの接地面積が増え、その分ダークになる形でした。 これもブライトとダークな配合のすばらい例だと思います。

<画像> MC gregory 4A18

Recent Posts
Search By Tags
Follow Us
  • Facebook Classic
  • Twitter Classic
  • Google Classic
bottom of page