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KenichiFujiwara 

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Paul Desmondのマイクの位置については、楽器本体から距離があいている写真が散見されます。この写真のように、アサガオと呼ばれる楽器の先端のベルの中心を外していたり、、、興味深いですね。


アコースティック音源の録音は、原音のクオリティが間違いなければ、あとは入り口(マイク周辺のセッティング)でほぼ決まる、といわれていますし、そう思います。


サクソフォンには、先端のアサガオと呼ばれるベルがあります。そこからももちろん音は出ていますが、同時に笛のように音程を決める穴=フィンガーホールがありますね、そこからも音が出ています。アサガオと呼ばれる先端のベルの正面にだけマイクを当てた場合、一部の音しか拾えません。

マウスピースで振動した音は歯を通して身体も振動しますし、楽器の端々まで共鳴します。

レコーディング時は、それらを極力、全て録れる角度や距離を見つけてマイキングを決める、、ということですね。




A Taste Of Honey(Ric Marlow作詞、Bobby Scott作曲)

1960年に上演されたブロードウェイミュージカル曲。

ビートルズもこの曲を演奏しています。


Paul Desmondポールデスモンドは、原曲とは異次元のイメージで録音しています。

アドリブも繊細で浮遊感がありますね。


曲を理論的に分析するのは好きではありませんが、ぱっと聴いて感じるのは、

ギターのJim Hallが原曲のコード進行をおしゃれに置き換えています。


原曲 Bb Am7 Dm

Jim Hall Bb CM7 Dm


ギター奏者ならでは、つまりBbM→CMはギターだと同じ運指のままスライドさせるわけですね。

この代理コードはほんとに微細なことだけど、とてもいい感じです。


曲のキーがDmで、メロディのところどころにでてくるBの音も教会旋法のドリアン的な響きをだしているのですが、さっきのJim HallのCM7のB音がおしゃれに呼応して浮遊します。


Paul Desmondポール・デズモンドの"From the hot afternoon"のアレンジでも知られる、アレンジャーのDonSebeskyドン・セベスキーによる作品"Bittersweet/You Can't go home again"。

これをベーシストのCharlie Hadenチャーリー・ヘイデン(1937-2014)と ピアニストのJohn Taylor(ジョン・テイラー)がplay。



ブレスが聞こえてきそうな空間に、美しいメロディ・ラインが描かれていきます。 Rachmaninovラフマニノフの「交響曲第二番第三楽章」のメロディがモチーフになっていますね。



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