- 2024年3月17日
【sbaを吹いた副産物】
今までの手持ちの楽器としては、
(高校の吹部の備品になぜかあった)MarkⅥ︎▷▷国産プロモデル︎▷▷MarkⅥ数本の後︎▷▷sba︎▷▷再びMarkⅥですが、この中でかなり繊細なのがsba。
3年間sbaだけを吹きましたが、アンブッシュア(口の形)も変わりました。息の入れ方も変化、マウスピース等のセッティングもシビアになり、目標音に到達できたわけですが、その中で得た副産物は、、sbaの実音像を感覚で覚えたこと。
例えばsbaアルト奏者のPaul DesmondのCDやレコードで聴ける音は、アプリ/ソフトに落とし込んで波形を取ればわかるのですが、ものすごくコンプ(聴きやすく心地よい音域を上げ、それ以外を切り落とす処理)がかけられています。つまりwebデータやレコードCDで聴ける音は、そのまま=生音でなくメイクされているわけですね。
sbaの生音の感覚を、MarkⅥ等の他の音像の大きい楽器にも知識でなく感覚的に応用できる = sbaのテイストをベースにしながら音をアウトプットできる。そんな引き出しが増えたことは収穫でした。
Stan GetzもMarkⅥへ移行しましたが、balanced actionの質感はそのままで、Ⅵのガリッとしたハスキーさが加わりました。

Jazzy Valentine お昼のランチ&カフェ、は素晴らしい天候で大盛況でありがとうございます。
後半に進むにつれて、より盛り上げてくださり感謝。
ファミリーでのご来場も多く、kidsもいい感じで聴いてくれていました。

- 2023年11月22日
サックスのグループ分けはいろいろありますが、選定を頼まれたときは、、
まず、楽器の組み上げや調整の完成度を音色/倍音のばらつきや音程で確認、
中古楽器の場合は、見た目のラッカーの変質や使用感よりも音程の下から上までの均一性や機能性に不具合がないかを見ます。
その次に
音色と音量を聴きます。
話しがそれますが、だいたい大別すると次の二つのグループで、②が好みの場合はその中から探すと近道です。
①息がよく入り、高音へ上がるほど ゴリっとエッジも立つ系
②倍音の響き方が上まで均一で、ソフトに吹くことで、より存在感がでる感じのもの
これらをセルマー社でいうと
①は、マークⅥ後期やマークⅦ、シリーズⅡ、reference54
②は、super balanced action、super action80(シリーズⅡの一つ前のモデル)やシリーズⅢ、Supreme
(マークⅥは、調整の度合い含め個体差が大きい、また製造年代によって鳴り方が異なるなど、判断がデリケートな場合が多いので、経験者かプロに相談される事をお勧めします)
ところで最近は新品サックスの価格が高騰しています。
初めてサックスを購入される方には、まずは、リースをお勧めしています。ヤマハさんも展開されてますね。
リースは気に入ればそのまま買い取りもできるのでリスクが少ないです。
違う感じの楽器を持ちたいな、と思った時には、音色の好みを考えつつ、必要なら選定を行います。価格が抑えられたもので中級の方以上でも煮詰まらず、使える楽器もあります。
以上、楽器選びの参考になれば幸いです。
画像はAntigua左、と右はSelmer Axos
