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KenichiFujiwara 

藤原健壱 since2015

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サックスのグループ分けはいろいろありますが、選定を頼まれたときは、、


まず、楽器の組み上げや調整の完成度を音色/倍音のばらつきや音程で確認、

中古楽器の場合は、見た目のラッカーの変質や使用感よりも音程の下から上までの均一性や機能性に不具合がないかを見ます。


その次に

音色と音量を聴きます。


話しがそれますが、だいたい大別すると次の二つのグループで、②が好みの場合はその中から探すと近道です。

①息がよく入り、高音へ上がるほど ゴリっとエッジも立つ系


②倍音の響き方が上まで均一で、ソフトに吹くことで、より存在感がでる感じのもの

これらをセルマー社でいうと

①は、マークⅥ後期やマークⅦ、シリーズⅡ、reference54

②は、super balanced action、super action80(シリーズⅡの一つ前のモデル)やシリーズⅢ、Supreme


(マークⅥは、調整の度合い含め個体差が大きい、また製造年代によって鳴り方が異なるなど、判断がデリケートな場合が多いので、経験者かプロに相談される事をお勧めします)



ところで最近は新品サックスの価格が高騰しています。

初めてサックスを購入される方には、まずは、リースをお勧めしています。ヤマハさんも展開されてますね。

リースは気に入ればそのまま買い取りもできるのでリスクが少ないです。


違う感じの楽器を持ちたいな、と思った時には、音色の好みを考えつつ、必要なら選定を行います。価格が抑えられたもので中級の方以上でも煮詰まらず、使える楽器もあります。



以上、楽器選びの参考になれば幸いです。 


画像はAntigua左、と右はSelmer Axos


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好評いただいています、new releaseのLake Blue。


発売前に、娘に聴いてもらった。


「森の中を歩いてるみたい」という感想。

嬉しいことば。



もちろん、わたしの心には強い強いイメージングがあって、この曲をcomposeしたのだけど

それは、美しさと悲しさ、喧騒と静けさ、充実と虚無、湖面と湖底、、

と相反する心が一元的に同期しているような感覚。


しかし、曲は、聴く人の心の中で、みなさんが自分の情景を重ねた世界を創り感じてもらえれば、そこに活きた灯がともるものだと思う。


テクニカルな話しだけれど、この曲のコード進行は、いわゆるジャズ進行ではない。

そしてアルトの音色はすごくアジアンかもしれない。

曲中の、アドリブは決して多くは奏でていないけれど音色との一体感として、即興を感じてもらえると 嬉しく思います。


DLは、Apple music, レコチョク, Yamaha mysound, Sony mora, Tower Records music, Amazon music, Line music, Spotify,,

主要各社より。


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  • 2023年10月24日

知人に趣味でヘビメタをしてる人がいて、よく私のジャズのライブにもきてもらっていたこともあり、初めて彼の演奏を聴きにいった時のこと。8曲ほどのうちの一曲だけ「今日ジャズの友達が来てくれてるので少し複雑なコードの曲を」と、演奏してくれた。


そこは彼の思いやり。エンターテイメントとしての心意気であり優しさ。彼の気持ちがすごく嬉しかった。、、しかし、、。


友人だからこそ、客(わたし)の好きなジャンルとかは無視して笑、彼のやりたい曲だけを思いっきり演奏しまくって欲しかった気持ちもある。

演者がやりたい音を出して彼のメンタルが昇天する、そんな振動こそが客(わたし)の心を底から動かす、という絵。



サックスのサウンド、、、特に音色は、千差万別で、同じ楽器とは思えない程の違いも。


どんな音色やサウンドのスタイルが好きか、、これも絶対値の世界だから食べ物の好みと同じで、ブレようもない。さっきの話しではないけれど、何より自分の好きな音で勝負することでリスナーに届けきる、というスタンスもありだ。


心理学者のユングは「本当に心の底から表出したい自己実現=個性化」について、


自己実現としての表現ができた時、心の潜在層から表出できた本当のものなら それが個性化のゴール、と言っている。


ここからは私見だけど、そのようにして奏者が自分の嘘の無い絶対値の音を出せたときに、潜在層が媒体となり、リスナーと共鳴、波動が生まれる。

徹底的なひたむきな利己が、結果的には利他になる瞬間。


真実の表現は裸の自分をさらけ出せた時に表出するわけで、最後は表現者自身に蓄積された人間力 によるところが大きい。

AIには一歩も近寄れない領域だ。

精進。


補足 023.1029

上のアイディアはアート表現の部分のことで、その下地のベースになる楽器の操作と耳のトレーニングは、

逆に客観目線で、誰でも日々磨くことが大切ですね !

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