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KenichiFujiwara 

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画像はSelmer super balanced action。1920年代〜1960年代のものは、メーカーに関係なく、音に密度があり、細やかさとやわらかさ を感じます。特にSelmer社のサックスはシルキーさが特徴でしょうか(好みの分かれるところ。現行のモデルで、そのニュアンスが踏襲されているタイプもあります)。

マークⅥアメセルは音量というよりも倍音のおいしい周波数帯域が強調された感じ=コンプがかかった感じ。

コーンに関しては、そこに野性味が加味された鳴り方です。 すべて人の手によって作られた楽器で、しかもオリジナルを発案して試行錯誤の上、世に出したものというのは、そのオリジナルを作り出した人にしか知り得ないノウハウがあるものですね。 20代のころボストンのEmilio LyonsというStanGetzの楽器も診ていたことでも知られるリペア職人の方に楽器を診てもらった時に聞いた話ですが、接続部に使われるゴム質の部品の年代にもこだわっておられ、もちろんその部品だけで音色が変わるということはないが、材質、塗料、、そういう小さな積み上げで総合的に素晴らしい音色を奏でられるのだよ、と。 とはいえ、やはりビンテージの楽器については、その鳴りの素晴らしさは気のせい?だとする実験結果もあります。 2010年にインディアナポリスのホテルの部屋内と、さらに2012年にパリのヴァンセンヌの音楽ホール(2004年に発足)、そしてそのリハーサル室において、 バイオリンの名器Stradivarius ストラディバリウスと現代楽器とのブラインド比較テストが行われ、いずれも現代楽器が勝ちました。 しかし私見ですが この実験には不確定と思われる要素が、、、。 そもそも、、 ●実験会場について、、

ストラディバリウスが作られた18世紀ごろの演奏場所に使われた建材と同条件の建物環境だったのでしょうか。 建物の建材と楽器との共鳴関係は密接ですから会場によって鳴りも違いますね。楽器と周囲の建材との相性があることも奏者の方ならよく経験することと思います。 ●また18世紀ごろの人間の聴力と、便利になった(私も含めての)現代の人間の聴力の、音の判別能力が同条件といえるでしょうか。 ●そのストラディバリウスが楽器としての絶頂期をすでに過ぎていたかもしれない。 ●またオーディオ プロフェッショナルでありケンウッドUSA会長の中野雄さんのコメントの引用として(多くのミュージシャンも同意見)「古楽器は、長く演奏されていなかった場合には音色が悪くなるため、奏者が楽器のポテンシャルを引き出すには多大な時間と労力を要する」 等々、、不確定要素が気になります。もちろんサックスとバイオリンはその歴史も異なりますが。 私はレッスンではなるべく生徒さんと条件を合わせるために現行の楽器を使用します。運指も格段に改良され、部品も潤沢です---最後は個人の好み、、答えがない、、そこがまた面白い世界ですね。


Paul Desmondのマイクの位置については、楽器本体から距離があいている写真が散見されます。この写真のように、アサガオと呼ばれる楽器の先端のベルの中心を外していたり、、、興味深いですね。


アコースティック音源の録音は、原音のクオリティが間違いなければ、あとは入り口(マイク周辺のセッティング)でほぼ決まる、といわれていますし、そう思います。


サクソフォンには、先端のアサガオと呼ばれるベルがあります。そこからももちろん音は出ていますが、同時に笛のように音程を決める穴=フィンガーホールがありますね、そこからも音が出ています。アサガオと呼ばれる先端のベルの正面にだけマイクを当てた場合、一部の音しか拾えません。

マウスピースで振動した音は歯を通して身体も振動しますし、楽器の端々まで共鳴します。

レコーディング時は、それらを極力、全て録れる角度や距離を見つけてマイキングを決める、、ということですね。




A Taste Of Honey(Ric Marlow作詞、Bobby Scott作曲)

1960年に上演されたブロードウェイミュージカル曲。

ビートルズもこの曲を演奏しています。


Paul Desmondポールデスモンドは、原曲とは異次元のイメージで録音しています。

アドリブも繊細で浮遊感がありますね。


曲を理論的に分析するのは好きではありませんが、ぱっと聴いて感じるのは、

ギターのJim Hallが原曲のコード進行をおしゃれに置き換えています。


原曲 Bb Am7 Dm

Jim Hall Bb CM7 Dm


ギター奏者ならでは、つまりBbM→CMはギターだと同じ運指のままスライドさせるわけですね。

この代理コードはほんとに微細なことだけど、とてもいい感じです。


曲のキーがDmで、メロディのところどころにでてくるBの音も教会旋法のドリアン的な響きをだしているのですが、さっきのJim HallのCM7のB音がおしゃれに呼応して浮遊します。


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