- 2018年4月21日

ふだん使用のマウスピースについては、ライブ後などによくご質問をいただきます。
私自身、ご多分にもれず、高校時からありとあらゆるマウスピースを遍歴してきました。 SelmerのS80でジャズをしていて、Mayerなどへ移行し、その後、Selmerのvintageを長く使用しました。
最近はふたたびSelmerの現行品を吹いています。
現行のソロイストやS80をジャズに使用していますが、他のものも個性豊かで、これらのSelmer社のマウスピースを視覚的にイメージした図を掲載させていただきます。
図案は長く管楽器専門店で勤務されたのち、現在は大手楽器輸入貿易会社におられる岡本氏によるものをお借りしました。氏のイメージ図とわたしの感覚が非常に*マッチしています。S80が真ん中というのもうなづけます。
*あくまでも目安です。長くサックスを吹いておられる方は同じ種類の中でもマウスピースの個体差に気付かれるでしょうし、個人差があります。
- 2017年3月27日

マウスピース、楽器本体、リード等々、、組み合わせは無限ですが、、最近思うこととして、、、
音色のざっくりな要素としては2つ ・ブライトでエッジの立った要素。 ・その逆のダークで丸みのある要素。 そしてこのブライトな要素とダークな要素の配合を考えるとおもしろいです。配合とは、科学的には「倍音」の要素の比率のことですね。 ・倍音‐Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%8D%E9%9F%B3
学術的なことは抜きにして、実際にこの相反する「ブライトとダーク」な比率を産み出す組み合わせはいろいろありますね。
楽器本体がブライトな鳴りのもので、出音をもう少しダークにしたい場合、マウスピースを、(入手しやすいものとして)SelmerS80などのダークで丸みのあるもので組合わす。これだけでも「ブライトとダーク」の配合が変わりますね。
テイク・ファイブで名をはせたポール・デズモンドPaul Desmond、、、かれの使用していたマウスピースは(同じ型の同じ年代のものをわたしも時々使用しますが)かなりブライトな鳴りです。しかし、かれの吹くときの口の形は、thin lipといって(スタンゲッツStan Getzももっと顕著ですが)下唇をあまり前にださない分リードとの接地面積が増え、その分ダークになる形でした。 これもブライトとダークな配合のすばらい例だと思います。
<画像> MC gregory 4A18


