- 2019年10月5日
現行の楽器/ビンテージの楽器、そしてアジア製、欧米のもの問わず、接してきていますが いろんな分類のアプローチがあると思います。吹きやすさ・音色の質感(説得力)は重要です。
その要素でおもしろいのがネックの角度です。
個人的によく使用するのはSelmerMarkⅥ、Selmer SuperBallancedAction、Conn Mモデルですが、 それぞれネックの下向き上向きといった角度が異なります。
例としては、この3つだと、左から順にネックの角度が深くなっていきます。 マーク6は口に近いところにマウスピースの位置が自然にきますが、コーンは口の下の方にきやすい、ということです。SBAはその中間です。
よって奏者は、コーンだと意識せずに吹くと少しうつむきになることが多いです。 このことは音色への影響のひとつで、自分の好みに合えばConnという選択も近道かもしれません。
ただ、LeeKonitzもConnを吹いていた時期がありますが、SBAにもどりました。 クラシックを産んだヨーロッパ産のSelmerの音色に帰着する人も少なくありません、、そこは好みですね、、。
「楽器の話」は不定期ですが、次回はラッカーの有無について、です!
- 2018年4月21日

ふだん使用のマウスピースについては、ライブ後などによくご質問をいただきます。
私自身、ご多分にもれず、高校時からありとあらゆるマウスピースを遍歴してきました。 SelmerのS80でジャズをしていて、Mayerなどへ移行し、その後、Selmerのvintageを長く使用しました。
最近はふたたびSelmerの現行品を吹いています。
現行のソロイストやS80をジャズに使用していますが、他のものも個性豊かで、これらのSelmer社のマウスピースを視覚的にイメージした図を掲載させていただきます。
図案は長く管楽器専門店で勤務されたのち、現在は大手楽器輸入貿易会社におられる岡本氏によるものをお借りしました。氏のイメージ図とわたしの感覚が非常に*マッチしています。S80が真ん中というのもうなづけます。
*あくまでも目安です。長くサックスを吹いておられる方は同じ種類の中でもマウスピースの個体差に気付かれるでしょうし、個人差があります。
- 2018年2月23日

楽器やマウスピース、ときにはリガチャーなど「何をつかってますか?」という質問をよくくださいます。 楽器の個性は、ほんとうに興味深いです。私自身も国産・海外問わず、7~80年前の楽器(いわゆるビンテージ)から現代のものまで吹いてきましたが、サックスは、前歯がマウスピースに触れますからリードの振動が頭蓋骨に共鳴します。また喉を通じて器官・横隔膜から肋骨も共鳴します。(もちろん楽器のチョイスによってざっくりの方向性は決まりますが) 骨格が違えば当然、鳴り方も変わりますね。さらにそこに吹き手の音のイメージングが加わり口腔から下の開き方も異なってきます。音の個性は吹き手側の要素も大きいわけですね。 楽器の個性にプラス手持ちの楽器を自分の鳴りに「する」のも楽しいですね。<画像は先日のイタリアンにて>


