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KenichiFujiwara 

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アメリカ系の特にインストジャズは、音を敷き詰めてドラマティックに、時には複雑なサウンドで聴き手を圧倒する。ヨーロッパのクラシカル音楽でも「圧倒する」というコンセプトは多いですね。


対照的なのは日本古来の和楽/邦楽。

無音の部分いわゆる休符や余韻の存在感が大切で、聴き手はそこにも惹きつけられる。今、奏でられている音が他の音と同じ重みなので、構成としてクライマックスへ向かう、という感覚もない。


Paul DesmondやChet Bakerが日本で人気があることも納得できます。マイルスもある時期そのような(cool jazz)サウンドでした。

サウンドを聴いた時、この音いい音だなあ、、逆に刺激が足りないなあ、、などと感じるとき、耳は「実は」どこまで本当に聞き取れているのでしょうか。。


まず「音色」のイメージはどのように決まるのでしょう、、

生楽器は、実音(基音)と同時に、倍音(共鳴音)という音が鳴っています。

たとえばサックスでドを吹いたとき、オクターブ上のド、オクターブと5度上のソ、さらに2オクターブ上のド、、、というふうに順番にはド、ド、ソ、ド、ミ、ソ、シ♭…という音が共鳴しています。そしてそれらの音の割合の感じ方が「音色」のイメージとなるわけですね。


本題に戻りますが、そうした音色の成り立ちから考えると、実際のサウンドは固定的ですが聞き手の耳の感度は違うわけで、人によって音色の聞こえ方が違っているのではないでしょうか。


人は、最初に聞く音、、内耳が完成する妊娠5ケ月後の胎児の場合、羊水の中で伝導する約8000ヘルツ以上の高周波音を、骨導音として聞いているそうです。


その後、日常生活でよく使う帯域は自然と訓練されている状態ですが、逆にあまり使わない音域を中心に年齢に応じて衰える場合が多いといいます。


一方で衰えた聴覚の再構築も訓練により可能ということも言われていますから

実際に鳴っている音色を嗅ぎ分けるには、普段からより広い音域に接していることが大切、ともいえるのではないでしょうか。


グランドピアノのラの音440HZのA音からは倍音を含めると15000Hzあたりまで鳴っている(モスキート音が18000HZ)ことを考えると、生の音楽を普段から日常的に聴いている人は自然と可聴帯域を落とさないでいられる、、ということがいえるかもしれません。



参考文

「加齢による聴覚の変化とDPOAE」

「モーツァルト音楽療法で未病克服力をつける」

「Digiland 基礎知識」





A Taste Of Honey(Ric Marlow作詞、Bobby Scott作曲)

1960年に上演されたブロードウェイミュージカル曲。

ビートルズもこの曲を演奏しています。


Paul Desmondポールデスモンドは、原曲とは異次元のイメージで録音しています。

アドリブも繊細で浮遊感がありますね。


曲を理論的に分析するのは好きではありませんが、ぱっと聴いて感じるのは、

ギターのJim Hallが原曲のコード進行をおしゃれに置き換えています。


原曲 Bb Am7 Dm

Jim Hall Bb CM7 Dm


ギター奏者ならでは、つまりBbM→CMはギターだと同じ運指のままスライドさせるわけですね。

この代理コードはほんとに微細なことだけど、とてもいい感じです。


曲のキーがDmで、メロディのところどころにでてくるBの音も教会旋法のドリアン的な響きをだしているのですが、さっきのJim HallのCM7のB音がおしゃれに呼応して浮遊します。


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